○ふまミチ委員  公明党のふまでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
参考書の369ページ、健康教育推進事業費についてお尋ねいたします。
がんに関する教育についてなんですが、私ども公明党豊島区議団は、これまで区民の命を守る政策として一貫してがん対策を推進してまいりました。特に子どものころからの正しい知識の習得の重要性を訴え、豊島区がん対策推進条例策定の折には、条例文に明記すべきであると一般質問などで訴えてまいりました。
その結果、第5条には、教育委員会と協働し、健康教育の一環として、児童・生徒及び保護者に対して、がんの予防に関する普及啓発を図ることが明記されたと先輩方から伺っております。
私も先月、目白小学校で、6年生のがんに関する授業を視察させていただきました。子どもたちの真剣なまなざしが印象的でした。子どもたちは、この授業をどのように受けとめているのでしょうか。また、保護者の皆様からは、どのような声が上がっているかお聞かせください。
○清野指導課長  がんに関する教育に関する子どもたちの声でございますけれども、パワーポイント等を使いましてわかりやすいそういった教材により学習をしまして、子どもたちは、がん検診をしっかり受けてがんを早期に見つけなければいけない、または、大人になってもたばこやお酒を飲んだり吸ったりしないなどのそういった感想を漏らしておりまして、自分の体をしっかり自分で守ろうという意識を高めております。
また、保護者の皆様も家に帰って子どもたちから、がん検診をしっかり受けてほしいとか、あるいは生活習慣をしっかりしてほしいという子どもたちの声に動かされまして、親御さん方も検診を受けるなど、あるいは生活習慣を整えるなど、そういったことでがん根絶に向けた動きに直結をしているのではないかと考えております。
○ふまミチ委員  それはすばらしいことだと思います。そういった中で、お子様、また親御さんとの話し合いが、語らいができるということはとてもいいことだと思っております。そして私が感じたのも、お子さんはもちろんなのですが、教師の先生の方の熱い思いを肌で感じることができました。
決算参考書の369ページの経費の需用費がゼロで記載されております。ここに手引書を印刷しなかったことによる全額未執行残となっております。理由を詳しくお聞かせください。
○清野指導課長  手引書につきましては、平成24年に1,000冊印刷をいたしまして、学校に配付をいたしました。また、他の自治体、あるいはマスコミ等からの非常に大きな反響がございまして、こういった取材やお問い合わせに対しましても手引書をお配りをしたという経緯がございました。
ただ、1,000冊を印刷したということで、平成25年度についてはおおむね足りております。平成26年度も足りていたのですが、実はもう1つ要因として、平成25年に子宮頸がんワクチンの扱いについて厚生労働省から通知等がございまして、積極的な勧奨はしないというようなこと。あるいは平成25年度に国でがん教育のモデル地域事業を行うということで、そういったことも視野に入れて平成25年度、平成26年度に予算を計上させていただいたんですけれども、残念ながら国のモデル事業は東京都のが受けないということで、豊島区単体で受けたいということで、厚生労働省にアピールをしたんですけれど、なかなかお認めいただけなかったという経緯がございまして、昨年度、平成26年度については、手引書の大幅改定は見送ったということで、執行残ということになっているところでございます。
○ふまミチ委員  そうしますと、今後はどのような感じで考えておられるのかもお伺い願えますか。
○清野指導課長  1つは、ことしに入りましても、他の自治体等々からの問い合わせは多数お寄せいただいております。その中で手引書が欲しいというお声に対しては、コピー等をしてお渡しするということをしているんですけれども、そういったお問い合わせにもしっかりとお受けできるように、ことし何とか工夫をして、手引書を増刷したいということと、今、学習指導要領の改訂がなされておりまして、平成30年度から新しい学習指導要領による学習が始まります。その平成30年を見据えて、このがんに関する教育の内容をぜひリニューアルをして、全国のトップを走るような、そういった中身のものをつくっていきたいということで考えております。
○ふまミチ委員  トップというすばらしいお言葉をいただきまして、そのようにお願いしたいと思っております。
がんに関する授業は、教科書にはない区独自のプログラムでございますが、学校に対して教育委員会としてはどのような支援とかバックアップをされているかお伺いしたいのですが。
○清野指導課長  学校へのバックアップにつきましては、授業で使います視聴覚教材、それから今答弁申し上げました教師用の指導の手引を作成しまして、各学校に配付しております。また、研修会や授業見学等を定期的に行いまして、教員の指導力向上に努めております。
また、区のがん検診の案内やクーポン券などを教材として学校に提供するとともに、がんの闘病を体験した方を学校に御紹介をして、ゲストティーチャーとしてお話をいただくなど、子どもたちの心からの深い理解を図っていけるように取り組んでいるところでございます。
○ふまミチ委員  このがんに関する教育がスタートして4年目を迎えます。全国でも注目される区の独自事業となり、私が伺った当日は、中野区議会議員の視察も行われておりましたが、今でも多くの自治体から視察や問い合わせがあると伺っております。この独自のプログラムの中身について、この4年間で子どもたちへの指導内容が変わったことがあったらお聞かせください。
○清野指導課長  基本的には同じ教材で大きな内容の変更等はないんですけれども、平成25年6月に厚生労働省から子宮頸がん予防ワクチンの接種については、積極的な勧奨はしないといった通知が出されましたので、これを受けまして、教育委員会では子宮頸がんワクチンを含む予防ワクチンを接種する際には各家庭の保護者と十分相談をして、医療機関でワクチンの有効性とリスクを聞いた上で接種の可否を決定すること、また、予防接種については一定の割合で副反応があり、ワクチン接種後に体調の変化があった場合にはすぐに医師に相談することを子どもたちに指導するようにということで、各学校に徹底をしておるところでございます。
○ふまミチ委員  細かく手を打っていただいているようで、ありがとうございます。以前、がんに関する授業に加え、がん患者や団体の方が講師となるということで先ほどお伺いしましたけれども、児童・生徒への命の大切さを切々と訴えられたと、感動の授業だったと聞いております。こうした外部の講師を迎えた、がんに関する授業をぜひ今後も続けていただきたいと思いますが、プログラムのさらなる充実と今後の取り組みについてお伺いしたいと思います。
○三田教育長  るる御説明しておりますけれども、この4年間で、私ども視察の件数はもちろんふえておりますが、学習指導要領にやはりこれが位置づけられたというのは非常に重要なことでございます。現在、がんのモデル校というか、がん教育のモデル校につきまして、文部科学省がそれぞれ分析をしているというところでございますので、まずそうした全国的な成果も踏まえて、本区のプログラムの見直しを1つは考えていかなきゃいけないだろう、見直しというよりも、むしろその補充強化というか、そういう格好でやっていく必要がある。とりわけ命の大切さということで、私どもとらえているわけですけれども、子どもたちがいろいろな状況に遭遇しているというのも現実でございます。それで、私たちの今用意しているプログラムで、それに十分こたえられているかどうかということは、メンタルな部分で考えていかなきゃいけない。そうしたことについても、現場の様子を十分踏まえてやっていく必要があると考えてございます。
それから、もう1つ新たな動きとして、私たちだけではなくて厚生労働省を初め、それぞれのがんの対策に当たっている拠点病院というのがございますけれども、都内のそういう拠点病院も豊島区の実は教育委員会、視察がございまして、拠点病院として地域の学校にがんについての啓発をするという規定が設けられたようで、その視察のあった病院では、今年度、豊島の教訓を学んで、子どもたちに病院に来ていただいて、先端のがん治療の技術とか説明とかドクターから直接話を聞いて体験学習をするということも出てきております。私どももそういう新たな展開も十分踏まえながら、豊島区のがんに関する教育の先進性というのを今後ともしっかり進んでまいりたいと考えてございます。
○ふまミチ委員  すばらしい取り組みを考えていただいているようですが、私も先ほどのがんの体験者の生の声で体験を伺えることはとても貴重な経験であると思います。そして、今後の人生においても、本当に人生を切り開いていける強い生命力を培うことができるのかなとも感じております。
今後も、がん教育の先駆けの豊島区でありますので、先進的な取り組みをよろしくお願
い申し上げます。